◆6月

2011/05/29

フォスターの歌曲について

色々調べていくうちに、様々な疑問が解けていきました。
フォスターって歌曲が多いのは何故??
ゴールドラッシュの歌?なんでこんなに美しい旋律なのかしら?
日本だと「エ~ンヤコ~ラ!」なのに??
ミンストレル・ショーって黒人歌を歌い、白人が演じて人種差別的要素があったのに
なぜ「ケンタッキーの我が家」のような雰囲気があるの??
などなど・・・・・

フォスターが20年間に作曲した200曲は、お上品なアイルランド民謡やスコットランド民謡の流れをひくラブソングや郷愁歌(135曲)とミンストレル歌曲(28曲)の2種類に分かれます。

当時のエンターテイメントのミンストレル・ショーは、人種差別の要素がありましたが、後に、フォスターは「黒人歌」を洗練された表現を使い(黒人なまりを標準英語へ改訂)、上品な人々に受け入れられるようにし、ミンストレル・ビジネスの発展に全力を注ぎました。

またフォスターは、黒人奴隷に人間的感情を与え、当時のアメリカ人に最も共通である郷愁(ノスタルジー)を抽出したと言われていて、自分の歌曲を黒人歌から農園歌へさらにはアメリカ歌曲へと昇華させました。「ケンタッキーの我が家」はケンタッキー州の州歌、「故郷の人々」はフロリダ州歌だと 皆さん知っていましたか?
(宮下和子「日本人の知らないスティーブン・フォスター」より)